TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

131号 白熱講義マイケル・サンデル第4章

白熱講義マイケル・サンデル第4章

 

 

第4回 土地略奪に正義はあるか

                           

リバタリアンの主張は、

たとえば、代議政府や

民主的に選ばれた政府であっても、

個人には、政府が覆せない

ある種の個人の基本的権利

存在するというのである。

 

これには、生命・自由・財産に対する自然権が含まれ、

所有権は、単なる政治や法律の創造物ではなく、

個人が財産を保有する権利は、

国や政治の存在以前のものであるという意味である。

(ジョン・ロック)

 

そうすると、この考え、つまり自然法主義でいくと

「悪法は法でない」ので

従わなくていいということになるのでしょうか。

 

自然法主義では、

自然法は不可譲なものであり、

自然法を侵害する自由や自分を

奴隸として売る自由もないと考えている。

 

しかし、最低限の制限は必要であり、

これによって、ロックは、

完全なリバタリアンではないということです。

 

自然法主義の考えは、

われわれは、神の被造物である

との考えから来ています。

 

個人の所有権は、自然が備えておいた状態から

取り出すものは何でも

自分の労働を交えたものであり、

彼自身の何かを付け加えたものであるから

彼の財産となると考えます。

 

したがって、エイズ薬品を開発した

製薬会社の特許は

すべての人が尊重すべきであることから、

アフリカの国がエイズ薬品は高価であるから

購入できずに死亡してしまうこととなるため、

特許侵害もやむを得ないとした主張

認められないとしました。

 

ロックの考えでは、

政府や法が存在しない状態でも

私有財産が生じるということになります。

 

つまり、他人の同意なし

私有財産が生じることとなるのです。

 

そうすると、土地の占有を認めることも、

植民地化することも可能となります。

 

しかしながら、

このロックの考え方の難しいところは、

自分の生命や財産が

尊重されているとはどういうことか。

 

どのような状態であるのかが不明であり、

結局は、政府がそれを決めること

となるということです。

 

 

同意について

同意に基づいて設立された正当な政府には

なにができるのか、

そういった政府にはどんな力があるのか。

 

これは、全ての人が、自然権を主張すると

荒々しく暴力的になるので、

社会契約に参加するためには、

人は自然状態の執行力を放棄して

政府やコミュニティを作り、

 

多数派が決めたことには

何であれ従うことに同意

しなければならないとしました。

 

これは、私たちは政府を受け入れたからといって、

権利そのものを放棄したわけではないので、

多数派には、市民一人一人の基本的な自然権を尊重し、

実行する義務があるとしたのです。

 

政府は大きな市民の負担なしに

その存在を支えられるものではありません。

 

政府の保護を享受する者は皆、

その維持のための割り当てを

自分の財産から支払うべきである。

 

しかし、そこには、本人たち又は彼らに

選ばれた代表者によって与えられた、

本人の同意、すなわち、

多数派の同意がなければなりません。

 

したがって、税金を課すためには、

同意が必要であるが、

それは個々人の納税者の同意ではく、

 

私たちが自然状態を抜け出し

最初に政府を作ったときに、

社会の中にいる私たちが全員で与えた同意で、

集合的な同意であるとしました。

 

つまり、私たちは、生命・自由・財産に対する

不可譲の権利を持っているが、

それらを放棄する権利はもっていない。

 

政府が制限されているのは、そのためであって、

私たちが制限することに同意したからではない。

 

私たちは同意する際に

権利を放棄することができないから

政府は制限される。

 

これが、正当な政府に関するロックの説明の真髄です。

 

ではなぜ、私たちは命の犠牲の徴兵制や

財産の放棄を強制する課税を

多数派に縛られるのでしょうか。

 

それは、恣意的でない一般的な法の下で、

政府が選択したものや

多数派が行ったことであれば、

それは人々の基本的な権利を

侵害することにはならないと考えているからです。

 

つまり、リバタリアン的であるが、

最低限の制約もあるというロックの考え方は、

だれにとって最も有利であったかということです。

 

当時のアメリカの状況

(個々人が人間としての自由も欲しいが、

 インディアン(先住民族)

 先住地から排除したい。)

が、そうであったことが背景にある

サンデル先生は説明しています。

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