TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

133号 白熱講義マイケル・サンデル第6章

白熱講義マイケル・サンデル第6章

 

 

第6回 なぜ人を使ってはならないのか

今回は、カントです。

カントは功利主義を認めなかった。

 

カントは、すべての人間は、

私たちが尊敬するに値する

ある種の尊厳を持っていると考えていました。

 

私たちはみんな、理性的な存在である。

つまり、理性を行使できる存在であり、

自律した存在であるという意味で、

自由に行動し選択する能力があるという意味です。

 

カントのいう自由とは、

単に望むことをすることができる

という自由ではなく、

 

欲望のままの行動は本当の自由な行動ではない。

単なる必要性である。

自身で選択したものではないということです。

 

カントの自由に行動することとは、

自律的に行動することです。

 

そして、自律的に行動することとは、

自分自身の与えた法則に従って行動することです。

 

自由に行動することとは、

与えられた目的のために

最善の手段を選ぶことではなく、

目的自体のために目的を選ぶことであり、

単なる物理の法則ではないということです。

 

欲望のままに行動することは、自律ではなく、

道具になっている。

 

つまり、他律的である。

したがって、ほかの人の福祉や幸せのために

人を使ってはいけない。

 

功利主義の誤りはここであるとしています。

功利主義から質を重視して、

長期的に考えるべきであるとした

ミルとその結果が同じであっても、

 

ミルの考えは、人を単に道具として

使っていることになるとしています。

 

では、なにが行動に道徳的価値を与えるのか。

それは、結果ではなく、動機や意思の質、

そして行為がなされる意図であるとしています。

 

重要なのは動機である。

善意はその結果ではないので、

目的が達成しなくてもいいのです。

 

そして、行為に道徳的価値を与えることができる

唯一の動機とは、義務の動機であるとし ています。

 

たとえば、

評判が悪くなるから、

悪いことはやめておこうというのは、

自己の利益という誤った理由であり、

道徳的な価値はないということです。

 

つまり、正直者は得をするという考えは

誤りであるということですね。

 

だから、人が義務によって行動し、

自己の利益といった動機に抵抗して、

人は初めて自由に自律的に行動している

こととなるのです。

 

したがって、いい人になりたいので、

道徳性を求めるというのは、微妙なところです。

 

では、道徳法則とはなにか。

カントは、人の尊厳を尊重する必要があるのは、

私たちみんなが理性的な存在であるからで、

誰もがもっている理性の能力を実践することが

私たちすベてを尊厳に値するもの

にしていると考えています。

 

つまり、自律的に行動することとは、

結局、私たちが自分に与える法則に従って行動し、

理性を実践することであるというのです。

 

では、私たちが自分自身に与える法則は、

だれが行っているのか。

理性が行っているのです。

 

では、理性は意思をどのように決めているか。

ひとつは、目的に対して手段を選ぶ理性である。

 

たとえば、いい人と思われたいのであれば、

悪いことをしてはならない。

 

次に、行為がそれ自体において良いと示され、

それゆえに、それが理性と一致している意思のために

必要であるかかということである。

 

(それ以上の目的に依存した命令でないということ。

 それ自体に価値がある。道徳の最高原理。

 

 でもそれって、やっぱりミルが言ってることと

 それ程違いがないのではないか

 という意見があります。)

 

人間は、目的自体として存在し、

誰かの意思によって

恣意的に使用されるために

手段として存在しているのではない。

 

したがって、お金で心を買うようなことを

してはいけないし、

 

お金のために心を売ってはいけないということです。

絶対的にしてはいけない行為がある。

 

殺人であり、自殺であったりする。

それ自体が正当化されるものではないので、

 

結果的に、殺人とならなくても

殺人をしたのと同じくらいにしては

いけない行為である。

 

いわゆる、行為無価値的な考えである。

これは、パターナリズムになっていく傾向があります。

シートベルトをしないのは犯罪か

という問題に戻ることになります。

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