TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

134号 白熱講義マイケル・サンデル第7章

白熱講義マイケル・サンデル第7章

 

 

第7回  嘘をつかない教訓

今回もカントです。カントの考えでは、

 

 義務と自律とはどうすれば両立できるか

  人間が自律的に行動しているといえるは、

  義務という名の下に何かを追及すること

 

 義務に応えるということにおける

  重要な尊厳とは何か。

  自分の個人的な利益のためではなく、

  義務のために何か善い道徳的な行為をすること

 

 義務と自律という2つの概念は

  対立しているようにみえるがいかがか。

  道徳法則を受け入れることを自分で選んでいる。

 

つまり、強制されたものではなく、道徳法則が自分で

自分に課したものであるので対立しない。

 

また、道徳法則は主観的なものではなく、

普遍的なものである。

 

私たちが、自由に自分の良心から

道徳法則を選んでいるが、

誰が主体的な行為者かというと、それが理性である。

純粋理性である。

 

私たちは、〇〇であるべき世界(自由の領域)と、

〇〇である世界(必然の領域)に生きている。

 

したがって、科学は道徳的真理を導くことはできない。

 

では、嘘をつくことは、

カントの世界ではどうのように考えるのか。

 

当然、嘘をつくことはいけないことであるが、

ときと場合によるのではないか。

 

殺人犯が、あなたがかくまっている友逢について、

「家にいるのか」と聞かれたら、

なん とこたえるのか。

正直に「はいいます」というのか。

 

カントによると、あからさまな噓と

誤解を招くような言い方で述べられた真実の間には

大きな違いがあると考えている。

 

したがって、嘘も方便は、嘘になるのでだめってこと

 

つまり、嘘と誤解を招くような言い方が

同じものであるとするのは、

結果主義の考えによるものであり、

行為主義では同じではないということです。

 

答えは、慎重に表現を選んだ言い逃れには、

嘘をつかないという道徳法則の尊厳への

一種の敬意がある。

 

そして、その敬意は、

あからさまな嘘の中には存在しないということです。

 

殺人犯が諦めてどこかへ行ってしまう

ことを望むだけです。

コントロールしてはいけないのです。

 

次に、カントは、正義にかなう法律は、

ある種の社会契約から発生すると考えます。

 

しかし、実際に討議の結果できた法律は

必ずしも正義ではないと考えます。

 

カントは、権利の原理を生み出す契約は、

シンプルな理性の理念であると考えます。

 

実際の討議による法律は、

現実の利益や価値観を持っているからです。

 

つまり、功利主義により作られたものと

考えられるからです。

 

ロールズは、正義論で、

「無知のベール」を考案しました。

 

これは、これから討議するにあたり、

それぞれがどんな人間か

お互いに知らないという状況を考えます。

これが無知のベールです。

これが平等を保証すると考えます。

 

この場合に合意した原理が正義の原理と考えるのです。

 

 現実の契約はいかにして

  契約の条件を正当化するのか

 

カントもロールズも正当化しないと考えます。

合意の内容が公正かどうか不明であり、

合意をしたことだけでは正当化しないということです。

 

 

 現実の契約は、どうして私を拘束し、

  義務を負わせるのか。

 

例えば、ロブスター100匹を100ドルで

買う合意をした後、

2分後にやめたと一方的に宣言した場合でも、

100ドル支払う義務はあるか。

 

義務がある理由として、

自律という理想から、契約したときに、

自らその義務を私が私に課したと考える。

 

合意することにある種の道徳的な重みがあると考える。

しかたないよな。契約したんだもんなってこと

 

 

 現実の契約は

  相互的な便益の手段であるということ。

 

しかたないよな。

既に便益を受けたんだもんなってこと

便益が生じれば、

たとえ合意がなかったとしても義務があるといえるか。

いえると考えた。

 

例えば、修理代で5 0ドルいるといわれた、

合意もないのに修理をしだした。

修理が終わった場合、支払う義務はあるか。

 

便益があったので、

たとえ合意がなくても支払う義務がある

との考えである。

 

したがって、現実の契約が道徳的な効力を持つのは、

自律と互恵性がある場合である。

 

そして、自律は、参加者の交渉能力に差がある場合は

実現しない。

 

また、互恵性は参加者の知識に差がある場合は

実現しない。

 

そうすると、自律と互恵性が偶発に左右されず、

実現されるためには、

無知のベールによる平等な人々の間の

仮設的な契約だけが

正義の原理について考える唯一の方法であると

ロールズは考えたのです。

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