TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

135号 白熱講義マイケル・サンデル第8章

白熱講義マイケル・サンデル第8章

 

 

 

第8回 能力主義に正義はないか

今回は、分配の正義です。

 

ロールズは、仮設的契約は、

無知のベールの背後にある

平等な原初状態の下で実現されると考えました。

 

無知のベールの背後で

人々が選択する原理はどのようなものか。

 

たとえ少数派の一員となっても

抑圧を受けるのは嫌ですが、

私たちは自らの基本的権利と自由を

いかなる経済的便益とも交換しないので、

功利主義ではない。

 

次に、ロールズは、最も恵まれない人々の

便益となるような社会的・経済的不平等だけが

認められるという格差原理を提唱しています。

条件付平等の原理です。

 

最も恵まれない人々でない人には

便益とならないということです。

 

つまり、無知のベールなので自分や他の特定の人が

便益や損失を受けるかはわからない。

討議したあるシステムに賛成するか否かのみ

間かれている状態です。

 

たとえば、申し込み順で1000人が

東京大学に入学できるというシステムについて考える。

他の人は、能力順となる。

 

つまり、能力順は本当に公平かということです。

経済的・文化的な家庭環境に大きく左右されないか

ということです。

 

結局、自分だけの能力ではないのではないか

ということです。

 

ロールズは、形式的に機会だけが均等に与えられても、

このようなリバタリアン的な考えだけでは

十分ではないと考えています。

 

さらに、ロールズは、ある人が強い勤労倫理で持って、

根気強く頑張り努力したとしても、

その努力すら、

幸運な家庭状況により生じるものであるから、

私たちは自分の功績だとは

主張できないと言っています。

 

さらに、さらに、心理学者は、人は生まれた順番で、

勤労倫理や頑張り、努力の大きさが変わるとしており、

 

つまり、生まれた順番も自分の功績ではない

のであるとロールズは言っているのです。

 

競争で全員を同じスタート地点に立たせた場合、

一番足の速い(要素持っている)

ランナーが勝つでしょう。

 

つまり、分配が道徳的に恣意的な要素に基づくもの

であるということに違和感をもつのであれば、

論理的に考えてみることとします。

 

ロールズは、人は自らの幸運によって

便益を得ることができるが、

それは最も恵まれない人が有利になるという

条件においてのみであると考えています。(格差原理)

 

つまり、ここでは、すべてをほって置く考えは、

リバタリアン、機会均等が能力主義。

さらに、格差原理によるロールズの平等主義が

並べられているのです。

 

最も恵まれない人々を助けるために

税率を99%なんかにすると、

能力のある人が、働かなくなるのではないか

という意見があります。

 

つまり、ある程度の勤労に対するインセンテイブが

必要であるとするものです。

 

また、努力すること自体に価値はないのか

という意見もある。

 

リバタリアンからは、私たちが自分自身を所有している

という考えを侵害するのではないかという意見もある。

 

ロールズは、リバタリアンからの意見に対しては、

特定の地位に生まれるのが不止義ではなく、

単なる事実である。

 

正義は制度がこのような事実を扱う方法にある

と反論しました。

 

さらに、自分自身の所有に対しては、

私たちは自分自身を完全な意味では

所有していないと応えました。

無知のベールの考えの延長線での意見です。

 

努力に対する反論は、

勤労倫理や誠実に頑張る意欲でさえ、

私たちが自分の功績だとは主張できない

家庭の環境や、社会的・文化的偶然などに

よって決まると反論しています。

 

また、能力主義の擁護者が、

分配の道徳的な根拠だと信じているのは、

本当は努力ではなく貢献であると。

どれだけ貢献したかが重要なのだと

考えているのであると反論しました。

 

つまり、道徳的な適価と分配の正義との間には、

何の関係もないということだと言っているのです。

 

ロールズは、例として、

宝くじに当たれば賞金を貰う資格はあるが、

道徳的とは何の関係もないということ。

 

また、野球であっても優勝すれば

トロフィが貰う資格があるが、

その人物が勝利に値するかとは

別物だということとを言っているのです。

 

つまり、ロールズは、分配の正義は、

道徳的な適価の問題ではなく、

正当な期待に対する資格の問題である

と言っているのです。

 

野球が上手であれば賞賛される世界に

生まれてよかったねってこと

 

しかし、違う世界であっても、

稼ぎは少なくなるが、

価値は減らないといっているのです。

 

逆もそうです。この世界で発揮する才能を

持っていなくても価値は減らないってこと

 

つまり、エリー卜大学に入ることは、

一生懸命に努力したから

それに値する者への報酬や名誉なのか。

 

それとも、エリート大学に入ることや

名誉を与えられることは、

正当な期待に対 する資格なのか。

とロールズの格差原理が問いかけているのです。

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