TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

136号 白熱講義マイケル・サンデル第9章

白熱講義マイケル・サンデル第9章

 

 

第9回 入学資格を議論する

今回は、前回の道徳的な適価と

分配の正義との関連について考えます。

事例は、アファーマティブ・アクション

(積極的差別是正措置)です。

アファーマティブ・アクションにより、

白人の女性が、彼女よりも成績が劣る黒人の女性が

大学に合格したにもかかわらず、

彼女が不合格となったのは違法であると主張した。

 

大学の合格には、学業成績や入試の点を審査する際に、

背景にある教育的に不利な条件を考慮に入れて

合否を判定すべきか否か。

 

つまり、大学側が主張する学生構成における

人種や民族は、多様性があったほうがいい

との考えは不公正か。

 

アファーマティブ・アクションに賛成する意見は、

 

1 

それまでの教育環境が不利だったことから生じる

結果の是正である

 

2 

歴史上の不正義に対する償い

 

3 

多様性が必要であること

大学が望む多様性からすると、

道徳的な適価と分配の正義との関連と同様に、

白人の彼女は学業に頑張ったが、

入学が許可されるには値しないということになる。

 

学業だけではないということです。

ではなぜ、大学は、白人であるという

自分ではコントロールできない要素を

判断に取り入れたのか。          

 

大学は私的な機関であるから、

どのような使命も自由に決めてもよいからか。

 

サンデル先生は、悪意をもって決めつけない

ものであるならば、選抜の方針が、

人間を、 その機関の社会的目的にとって

貴重な存在として扱い限り、

アファーマティブ・アクションは

承認できると考えている。

 

権利中心主義をとるリバタリアンも、

平等中心主義のロールズも、

分配の正義や福祉国家などについては

意見を異にするが、

正義とは、美徳や道徳的適価に報いたり、

それを称えたりするものと

理解されるべきではないとしている。

 

では、ここで正義を美徳や真価や

道徳的適価に対する名誉である

とはっきりと結び付けている思想家を

呼んでみることにする。アリストテレスである。

 

アリストテレスは、正義とは、

人々に値するものを与えること、

与えられるべきものを与えることである。

 

それぞれに美徳を持つ個人と、

適切な社会的役割との間に、

適切な適合関係を見出すことである。

 

平等である人々には

平等な物が割り与えられるべきである。

 

では、平等とはなにか。

大切なフルートを手に入れるべき人はだれか、

一番上手なフルート奏者である。

 

したがって、分配は人を差别するのである。

すべての正義は差別を内包すると

アリストテレスは考えている。

 

したがって、大切なフルートを持つべき人は、

アリストテレスの考えでは、

フルートが下手な金持ちが持つべきではない。

 

偶然でもだめ。フルートを吹く能力によることとなる。

なぜなら、フルートが存在する目的が

すばらしい演奏のためだからである。

すばらしい演奏を聞いて嬉しくなるのは

副次的効果である。

 

だから功利主義ではない。

つまり、目的が明確になって

初めて正義にかなった分配が可能になると考えている。

目的から逆算するので、目的論的道徳論理という。

 

そうすると、アファーマティブ・アクションに戻って、

大学教育にふさわしい目的や目標とは何か

ということになるが、

 

このように、目標から論じることは

正義について考えるには不可欠と

アリストテレスは言っているが、

正しいのかということを考える必要がある。

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