TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

195号 デルタヘッジ

デルタヘッジ

 

 

オプション取引を行って

プットでもコールでも売りの状態をショートといい、

買いの状態をロングといいます。

 

それぞれの状態(エクスポージャー)

最初の取引時は想定されたリスクですが、

時間の経過とともに金利や経済の景気などの条件が

変化しますので、オプションの価格も変化します。

 

通常、オプション取引自体が

原資産のリスクをヘッジしたもので、

条件の変化で原資産の価格も変化します。

 

そうすると、条件が変化した時に、

その変化に合わせてオプションの

エクスポージャーも変えなければなりません。

 

でないとオプション取引から生ずるリスクを

有しているからです。

 

以前説明したデルタというのがあります。

これは、原資産が1単位変化した場合の

オプション価格がどれだけ変化するかというものです。

デルタの値はゼロから1まで変化します。

 

0.5ときがデルタが中立となっています。

オプション価格が変化すると、

このデルタ中立からずれので、リスクが生じます。

 

そのため、オプション取引を売り買いして

オプションの状態つまり

 

エクスポージャーを変化させるのですが、

オプション自体を売買するとコストもかかり、

臨機な取引ができない場合が多いので、

 

ここで、先物取引を売買することにより、

オプション取引を行ったと

同じような取引を構築します。

 

というのは、デリバティブ取引は、

いろいろな取引の複合体なので、

オプション取引も再構築できるのです。

 

そして、このようにして

オプション取引自体を行わずに

オプション取引のエクスポージャーを変化させて、

リスクを最小限にすることを

デルタヘッジといいます。

 

たとえば、コールオプションの買いというのは、

先物の買い取引プットオプションの買い

再構築できます。

 

そのため、環境変化でオプション価格が変化して

ヘッジが過大になったとき、

オプションを売ればいいのですが、

 

臨機に対応するオプション取引が見当たらない場合

オプションの価格が変化しますので、

 

オプションを売ったと同じ効果を持つために

オプションはそのまま保有して、先物を売ります。

 

次に、経済環境が逆に変化した時には

先物を買い戻します。こうして、デルタの値を

一定にコントロールするのです。

 

デルタ以外のオプション取引にかかる

リスク指標としては、ガンマがあります。

 

ガンマは、原資産1単位の変化に対して

デルタがいくら変化するかの指標です。

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