第238号 証券アナリスト2次試験シリーズ オルタナティブ投資7
(ヘッジファンドの運用戦略)
(経済法令出版社の過去問より)
株式ロング・ショート戦略とは、値上がり期待銘柄をロングで買い持ちすると同時に、値下がり期待銘柄をショートで売り越しし、市場全体の動きを抑制しながら収益を目指す戦略である。
したがって、アクティブ戦略と比べて、市場リスクを軽減できるメリットがある。
市場全体がある方向に動くリスク(マーケット・リスク)に対してヘッジしている。
一方、全体としてみれば、割安株と割高株の判断さえ間違えなければ、市場全体の株価の動向にかかわらず利益を上げることができる。
米国株ロング・ショート型ファンドが、ナスダックとの相関係数が0.86で、S&Pとの相関係数が0.69のとき、どのような状況であると考えるか。
これは、小型の割安株をロングし、大型の割高株をショートしていると考えられる。
アービトラージ戦略をとっているヘッジファンドの場合、危機的状況下でのリスクを区分する必要があるが、なぜか。
1998年のヘッジファンド危機の際には、金融機関でもリスク・レバレッジの高いポジションを取っていたため、ポジションの解消で市場が混乱した。
市場では、ポジションの解消が殺到したため流動性が急低下し、ファンドの標準偏差が高まり、ファンド間の相関も高くなった。
ヘッジファンドの選択において過去のパフォーマンスを偏重すべきでない理由はなにか。
1 過去のパフォーマンスは、将来にわたって保証されるものではない。
2 株式ロング・ショートのようなディレクショナル(指向性)型戦略の場合、市場の方向性を間違えると大きな損失を被る。
3 アービトラージ(裁定)型戦略であっても、1998年危機のLTCMのように、スプレッドが収束せず広がる可能性もあり、安定したパフォーマンスが得られるとは限らない。
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