TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

244号 証券アナリスト2次試験シリーズ 

投資政策とアセットアロケーション3

証券アナリスト2次試験シリーズ

投資政策とアセットアロケーション3

(アセット・アロケーション戦略)

(経済法令出版社の過去問より)

 

米国証券ファンドを運用しているW社は、

いままで米国株に75%、米国債に25%で

平均10%を超えるリターンを上げてきた。

 

しかし、今後は、米国株に弱気の予想を立てている。

 

W社の投資政策を立案するに当たっての、

投資目的として考慮すべきものはなにか。

 

W社にとって必要とする収益率と許容リスクを

明確にしないといけない。

目標とするリスクとリターンの中で、

最適な資産配分を決定する。

 

制約条件としては、①流動性、②投資期間、③規制、④税金、⑤固有のニーズ、

これを踏まえて投資政を決定し、

それに基づいて投資行動を起こすこととなる。

 

 

戦略的アセット・アロケーションと

戦術的アセット・アロケーションの違いはなにか。

 

戦略的アセット・アロケーションとは、

投資家のリスク許容度に従って、

長期的な資産構成を決定するプロセスであり、

投資家の投資目的が変化すれば見直しを行う。

3年あるいはそれ以上変更はしない。

 

 

戦術的アセット・アロケーションとは、

市況の変化に応じて、

短期的に資産構成(アセット・ミックス)

変更する運用戦術であり、

市場の非効率性を前提とした運用手法である。

 

W社の場合、投資環境の変化によって

定期的な見直しを行い、

株式と債券の比率を入れ替える戦略を

考えていることから、

戦術的アセット・アロケーションを行うべきである。

 

 

コンスタント・ミックス戦略とは、

一定の資産構成比率を維持する戦略であり、

定期的にリバランスを行う。

 

たとえば、株式が上昇すれば株式の比率が

当初に決定された比率になるように売却され、

下落すれば維持するように買い増しされる。

 

結局、この戦略は逆張り戦略であり、

買い持ち(バイ・アンド・ホールド)

戦略(ポートフォリオの価値と株式資産の価値が一定)

と比べて凹型の損益曲線を描くことから

凹型戦略(株式資産の価値が減少する)と言われる。

 

 

CPPI(コンスタント・プロポーショナル・ポートフォリオ・インシュランス)とは、

ポートフォリオ・インシュランスの一つであり、

事前に設定されたフロアを一定の計算式によって

維持する運用戦略である。(先取り)

 

ポートフォリオの資産総額からフロアを控除した

金額をクッションといい、

 

クッションに一定の乗数を掛けた額が

株式等のリスク資産に投資される。

 

株式が上昇すればクッションの額が

大きくなることから株式への投資を増やし、

下落すれば比率を下げる。

 

結局、CPPIは順張り戦略であり、

買い持ち(バイ・アンド・ホールド)戦略と比べて

凸型の損益曲線を描くことから凸型戦略

(株式資産の価値が増加する)と言われる。

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