TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

261号 証券アナリスト2次試験シリーズ 債券ポートフォリオ戦略2

(キャッシュフロー・マッチング戦略)

(経済法令出版社の過去問より)

 

B投資顧問での運用、資金総額200億円運用期間5年投資対象は、国債もしくは短期金融商品。

今後、1年後、2年後、3年後に各々42.5億円、42.7億円、42.8億円確定したキャッシュアウトフローがあるので、この支出に備えることを最優先とする。

この条件で最大のリターンをあげるアクティブ運用すること、なお、デュレーションは5年程度で行うこと

 

ここで運用担当者は、確定支出に備える部分とアクティブ運用する部分を2つに区分した。

いくらを確定支出に備える部分とするべきか。(キャッシュアウトの現在価値)

 

今、スポットレート1年物が、0.9%、2年物が1.0%、3年物が1.2%とすると、42.5/(1+0.009)+42.7/(1+0.01)+42.8/(1+0.012)=125.28

 

したがって、確定支出に備える部分は125.28億円でアクティブ運用の部分は200-125.18 =74.72億円となる。

ここで運用担当者は、確定支出に備える部分の債券ポートフォリオ戦略の第1案として、キャッシュフローマッチング戦略を立てた。

 

3年債のクーポンが7%、現在の価格が104.06円

2年債のクーポンが5%、現在の価格が107.88円

1年債のクーポンが5%、現在の価格が117.06円

とすると、3年後のキャッシュフローは、107/100×x=42.8

2年後のキャッシュフローは、105/100×y+7/100×x=42.7

1年後のキャッシュフローは、105/100×w+5/100×y+7/100×x=42.5

額面で、x=40、y=38、w=36となる。

 

したがって、投資金額は

1年債は、36×1.0406=37.46億円

2年債は、38×1.0788=40.99億円

3年債は、40×1.1706=46.82億円

を投資することとなる。

 

次に、確定支出に備える部分の債券ポートフォリオ戦略の第2案として、イミュニゼーション戦略を考えた。

 

1年債と3年債でバーベル型で行う場合に、それぞれいくら投資するべきか。

なお、確定支出部分の修正デュレーションは、1.85年、1年債の修正デュレーションは、0.99年、コンベクシティ1.96

3年債の修正デュレーションは、2.79年、コンベクシティ10.80とする。

 

x+y=125.28(キャシュアウトの現在価値)

x×0.99+y×2.79=1.85×125.28(デュレーションの平均)

 

したがって、投資金額

x=65.42、y=59.86となり、

1年債への投資金額は、額面で、65.42×100/104.06=62.87億円分

3年債への投資金額は、額面で、59.86×100/117.06=51.14億円分となる。

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