TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

第303号 証券アナリスト2次試験シリーズ マーケット3

証券アナリスト2次試験シリーズ 

マーケット3

(イールド・カーブ)

(経済法令出版社の過去問より)

 

 

指標銘柄と呼ばれる特定の国債

取引が集中する傾向があったため、

各年限の金利水準を把握できなかったため、

 

従来、国債に関するイールド・カーブを描くのが

難しいと言われてきた。

 

国債のイールド・カーブに代わって各年限のごとの

金利スワップ・レートが使用されてきた。

 

 

なお、金利スワップ・レートの水準は、

民間金融機関の信用リスク部分を含んでいるため、

国債レートの水準とは異なっている。

 

 

イールド・カーブの形状を決定する際に

重要な要素は、マーケットの金利に関する期待である。

 

そうすると、長期金利の水準は

その期間の短期金利の平均となる。

 

そのため、イールド・カーブが

フラットであるということは、

短期金利が今後も先行き上昇しないと

マーケットが読んでいることを意味する。

 

 

金融緩和のもと、今後、

国債価格が下落すると予想される。

 

長期の国債金利から上昇すると考えられる。

 

その実質的な意味合いは、

長期金利が先行きインフレ期待を織り込むためである。

 

そのため、国債のイールド・カーブは、

右上がりの形状となる。

 

 

国債とその他の債券のイールド・カーブについて、

その他の債券のイールド・カーブは、

国債のそれより上方に位置する。

 

これは、国債はデフォルトリスクがないのに対して、

他の債券はデフォルトリスクを含むためである。

同じ年限でも、金利が高くなる。

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