TK税務&法務事務所の事務所通信
柏木孝夫税理士・行政書士事務所
事務所通信

第356号 証券アナリスト2次試験シリーズ 財務諸表によるリスク分析4

(営業レバレッジ、財務レバレッジ、投資収益率の関係)

(経済法令出版社の過去問より)

 

 

損益分岐点比率が高い会社の方が、

営業レバレッジが利益に与える影響が大きい。

 

売上高に対する変動比率が高く、

固定費の金額が高い場合である。

 

 

損益分岐点比率=損益分岐点売上/実際の売上高×100

損益分岐点売上=固定費/(1-変動費率)

 

総資産に対する負債の比率が高い会社の方が、

財務レバレッジが収益の変動に与える影響が大きい。

 

ROE=(ROA+(ROA-i)×D/E)×(1-t)

 

したがって、ΔDに比例してΔROEとなる。

 

株式市場全体の月次投資収益率の係数が

大きい会社の方が、

市場全体の投資収益率の変化に対する感応度が

高くなり、

会社の投資収益率自体の変動・不確実が

高くリスクも高くなる。

 

 

つまり、X軸が市場全体の投資収益率で、

Y軸が会社の投資収益率とすると、

直線の傾きが高くなる会社の方がリスクが高くなる。

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