第368号 証券アナリスト2次試験シリーズ 株価と財務指標9
(EPS、BPS計算に関する総合問題)
(経済法令出版社の過去問より)
EPSやBPSは、普通株主に帰属する利益と純資産を求めるものであり、優先株式は社債のように取り扱うこととなる。
公募増資や転換証券など新規株主の参入による株式数の増大や、自己株式の取得など既存株主の一部退出による株式数の減少の場合には、期間按分で計算した株式数となる。
株式分割・併合のように既存株主の持分が単純に増減する場合には、期首に株式数の変化があったものとみなして計算する。
株式数は、EPSの場合は、期中平均株式数を、BPSの場合は、期末株式数を使う。
株主割当増資(有償)の場合は、一旦全株が無償で割当られたとして増加株数を計算し、払い込まれた金額を時価で自己株式として買い戻した残高として算出する。
修正EPS・修正BPSとは、期間比較可能にする。修正は、株式割当の場合は、潜在株式数を算出し、前期の株式数にこの潜在株式数を加えた株式数で今期の株式数を割って修正係数を算出する。
また、株式分割の場合は、その分割割合とし、株式分割が前々年の場合は、分割割合を上記の株式割当の割合に乗じて修正係数を算出する。
分割割合とは、1株が2株になる場合は、2となる。
転換社債の場合は、株式に転換された場合の株式増加数が潜在株式数となる。
新株予約権付社債の場合は、すべてが行使されたとして増加株式数を算出し、そこから払い込まれた金額で自己株式を購入して控除するとした株式数となる。
ただし、マイナスの場合は、行使しないので潜在株式数はゼロとなる。
Access
地下鉄東梅田駅から徒歩3分という便利なロケーションで税務のご相談を承っております
概要
会社名 | TK税務&法務事務所 【一般社団法人租税高度困難事案研究所】 |
---|---|
住所 | 大阪府大阪市北区梅田1丁目1番3-600号 大阪駅前第3ビル6階6-2号 |
電話番号 | 06-6131-5335 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 土曜日 日曜日 祝日 |
最寄り | 東梅田駅より徒歩3分 |
アクセス
Contact
お問い合わせ
RELATED
関連記事
-
2024.03.24事務所通信第416号 組織再編税制について
-
2023.06.02事務所通信第389号 証券アナリスト2次試験シリーズ コーポレート・ファイナンス17
-
2023.05.25事務所通信第382号 証券アナリスト2次試験シリーズ コーポレート・ファイナンス10
-
2023.05.02事務所通信第377号 証券アナリスト2次試験シリーズ コーポレート・ファイナンス5
-
2023.05.01事務所通信第328号 証券アナリスト2次試験シリーズ 企業結合11
-
2023.04.29事務所通信第357号 証券アナリスト2次試験シリーズ 財務諸表によるリスク分析5
-
2023.04.27事務所通信第364号 証券アナリスト2次試験シリーズ 株価と財務指標5
-
2023.04.26事務所通信第376号 証券アナリスト2次試験シリーズ コーポレート・ファイナンス4
-
2023.04.16事務所通信第360号 証券アナリスト2次試験シリーズ 株価と財務指標1
-
2023.04.15事務所通信第353号 証券アナリスト2次試験シリーズ 財務諸表によるリスク分析1
-
2023.04.13事務所通信第327号 証券アナリスト2次試験シリーズ 企業結合10
-
2023.04.12事務所通信第326号 証券アナリスト2次試験シリーズ 企業結合9
-
2023.04.11事務所通信第325号 証券アナリスト2次試験シリーズ 企業結合8
-
2023.04.09事務所通信第324号 証券アナリスト2次試験シリーズ 企業結合7
-
2023.03.22事務所通信第306号 証券アナリスト2次試験シリーズ 経済理論1