第398号 アクチュアリー試験 KKT第3回 株式投資分析
1 現在の株式価値を求める
1株当りの配当(DPS)= 株主資本×ROE×配当性向÷発行済み株式数
サスティナブル成長率=内部留保率×ROE
株式価値=DPS/(株主資本コスト-サスティナブル成長率)
2 1年間の期待投資収益率を求める
1年後の株式価値=DPS×(1+サスティナブル成長率)/(株主資本コスト-サスティナブル成長率)
1年間の投資収益率は、配当と1年後の株式価値の合計を現在の株式価値で割る
3 配当率を変更して、成長率の10%を達成する場合の現在の株価を求める
サスティナブル成長率10%= ROE×(1-配当性向)
DPS=株主資本×ROE×見直した配当性向/株式数
新しい株式価値=DPS/(株主資本コスト-新しいサスティナブル成長率)
4 配当性向を維持しつつ、毎年の利益成長率10%を達成するために毎期不足分を増資することとする。毎期増加する株式数を求める。
(1+利益成長率)=(1+サスティナブル成長率)×(1+株式数の増加率)
時価発行増資ってことやね
5 上記の場合の既存株主の株式持分の希薄化を考慮して、現在の株式価値を求める。
発行済み株式数の増加により、将来の配当の一部は新規の株主に帰属することとなる。
そのため、既存の株主の1株当りの配当は、新たな利益成長率の10%ではなく、既存のサスティナブル成長率となる。
したがって、株式増加による既存株主の株式持分の希薄化を考慮して計算した現在の株式の価値は、従来の価値のままとなる。
つまり、希薄化すると、企業全体では10%で成長するが、既存株主にとってはサスティナブル成長率のままとなる。
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