第173号 現代思想2 フロイト
第2話 フロイト
フロイトの場合、前回のニーチェの「背景にあるもの」をより前面に出してきています。ニーチェは、近代哲学の中心である主観と客観の外に人間が生きていると考えました。
前回説明しましたように、ニーチェは、「なにを言っているかではなく、だれが言っているのか」がキーワードでしたが、フロイトは、「知っていながら知らない」がキーワードです。これが、精神分析学となっていきます。
フロイトは、人間の心の世界がどういう構造をもっているかという点からとらえようとしました。ヒステリーの原因は、煙突を流れるものが詰まっていることから生じるので、これを他人にしゃべることにより自分なりにわかってくると、掃除されて流れるようになると考えました。
このように人間の心の中でうごめいている力、これが煙突を流れるものに相当しこの力を無意識といいました。
次に、フロイトは、夢をどういうふうに読んでいくかという作業をはじめます。夢のなかにも無意識に願望を充足したいという欲求があり、また、こころの中に抵抗があります。
素直に願望を充足させるのをどこかに押しとどめるものがあります。フ口イトはこれを夢の検閲といっています。夢で見ていること、例えば誰かの髪の毛を切る夢は、いじめたいという願望の代理であるというように考えます。
傘や水道の蛇口は何かの象徴として現れているとか考えます。これによって、夢を分析していくことをします。夢でなくても、自分でも思ってみないことを考えたりすることがあります。
それは、自我の世界ではなく、超自我と呼ばれる無意識の世界です。そして、この無意識の世界は、幼児のころの虐待や、すでに記憶からはなくなっているが経験したことが影響していると考えます。
つまり、自覚している世界の背景にあるものが重要であるという意味でニーチェと同じことを言っているわけです。
そうすると、タブーというものがありますが、これは、結局は心の底の願望であり、それを抑えているとういう解釈になります。
このようにして、フロイトは、心の中の葛藤など、心をモデルとして世界を説明しようとしているのです。つまり、フロイトの説では、聖書や近親相姦、性欲などがテーマとされ、心の深層心理を説明することにより、世界を説明しているのです。精神分析学では、ユンクも有名です。
フロイトは、夢は願望の実現として考えていますが、ユンクにとっては、無意識からのささやきと解釈しています。
たとえば、夫が戦争に行って前線に行っている中で、家のドアをたたく夢をみて、最後に、そのドアをたたいていたのは夫の友人だったという夢をみたとします。
フロイトでは、部屋の中に入れることは、部屋は女性の性器を代理した表現で、夫の友人に対して性的な欲求を持っていたが、それに対する罪悪感から、気味の悪いものがドアをたたいている夢をみたと解釈します。
ユンクでは、本当はあなたの持っている不安というのは、もっと親しいものであって怖がらなくてもいいということを夢が教えていると解釈します。
夢占いもこの2つの流派となります。どちらが好まれるかとういうとユンク派の夢占いのほうが人気があります。神秘的なので、自分のいいように解釈できるからです。
というこうとで、現代思想の始まりの二人目であるフロイトもニーチェと同様に目の前にあるものだけではなく、その背後にあるものを重視する必要があるということを言っているのです。それによって、世界をそして、カント先生の言っていることも説明できるといっているのです。
カントによれば、良心というのは「〜をなすべき」という声を聞く力です。それによって初めて、人間は自由を手に入れることができるといいました。
ニーチェは、こういう良心というのは、ルサンチマン(恨み)が生み出すものであるといいました。背後世界がでっち上げたものであるしています。
フロイトは、なぜ心の中にそういう力ができるのかを考えます。それは、いろいろな規範や道徳が人間の心の中に入って来るからであると考えました。
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