第175号 現代思想4 ハイデガー
第4話 ハイデガー
今回はハイデガーです。ハイデガーは、今ここにいること、あるいは科学が説明できることの外に人問が生きている意味があるということから、存在の意味を解釈しようとしました。
つまり、「ある」とか「いる」ということの意味はなにかということです。まず、主観と客観です。主観というのは私たち自身の意識のことです。そして、客観的に存在するとはどういうことか、ソシュールのようにシステムや構造というものに客観性を求めていく考え方と、現象学的な考え方です。
それまでの哲学が、まず外にコップというものがあって、自分が見たと思っているモノが、外のコップと一致しているかどうかを問題としましたが、現象学的な考え方とは、現象学者であるフッサールは、自分の意識が経験した事実から出発することとしました。
そうすると、とりあえず言えることは、自分がコップをみてコップという印象をもつた。そして、そういう事実が自分の意識にあって、経験されているということまでは言えそうです。しかしながら、そこから客観的にコップが存在するとまではまだいえません。そうすると、これは自分がコップという印象をもったという事実の経験があった。そして、この自分の中のイメージというのは、自分が勝手に作り出したものではなくて、どこかこの外に関係しているものであると自分の頭の中で考えている世界です。これを「本質直観」といいます。
つまり、私たちは、それが材木でできていようが、ガラスでできていようが一目見てコップとわかるとういうことです。認識できるということです。
デカルトは、客観というものを神が作ったものを分類することであるとしました。しかし、私たちは神ではないので、その分類の基準があやふやであり問題となりました。その後、客観とは見えるものの背後にあるものまでを含めて客観というのではないかということになりました。鯨はなぜ哺乳類かということです。その分類方法は本当に正しいのかということです。
そして、この背後にあるものは人間です。歴史についても、人間自身についても、単に実証的な知識だけではすべてを説明することはできないということです。ヘーゲルは、これを含めて歴史の理論として体系化しようとしました。そして、実存主義のキルケゴールは、今ここにいること、あるいは科学が説明できることの外に人間が生きていることに意味があるといい、ヘーゲルを批判しました。
その次に、ハイデガーは、自分がこの世界のなかにいるという事実について考えました。自分が世界の中にいるということの内容は、自分の意識にはよく見えないということです。そして、ハイデガーはこの場合の自分のことを現存在といいました。現存在としての人間を、いわばモノとしての存在ではなく、ありかたをもった存在として考えます。
つまり、「人間がいる」ということは、「自分が知っている」ことよりも前に先にあるということです。つまり、「実存が先行する」ということです。
デカルトの世界では、私の目の前にコップがあるという神の代理としての、神の視線からのコップの存在でしたが、ハイデガーの世界では、コップは、デカルトのようにこの世界にあるのではなく、この私にとっては「飲むためのもの」という形で出会われるんだということです。つまり、ものとは、「〜のために存在する」ということです。
そうすると、次に時間とはなにかですが、ハイデガーによると、過去というものは、ただの昔の客観的な時点にあるものではなく、たえず今「反復」されているものが過去であるということです。だから、それは記憶であり、反復であるというのが過去の意味だと言っています。
こうして、「存在と時間」ができあがっています。つまり、すべての存在は、単にそこにあるというのではなく、背景があり、意味があるということです。
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