第177号 現代思想6 ジャックデリダ
第6話 ジャック・デリダ
デリダの核心は、同一性への批判と文書にすることが大事ってことキーワードは脱構築です。ずらすことです。
今、「私は、一見、ここで無関係に見える3つのテキストを集めてみました。これはこの3つのテキストのうち関連性を見出した最初の試みであるが、その関連性はある閉じられたものとして固定されてはいけない。」という言葉を、
デリダは「この読本に読まれるいくつかのテクストは、いまだかつて、そのうち2つが、とある検討会の記録の中で互いに遠からぬ場所に位置しているのを除けば、1つの場所を共有したことがない。おそらくこれからもないだろう。」という表現をします。
普通のことなんですが、それをあたかも3つぜんぜん別な「ある力」によって引き寄せられここで一緒になり、また、別れていく。このテキストはそういう本であると言い換えます。かっこいい言い方ですね。まあー種のロシアフォルマリズムのようです。
たいしたことを言っているわけでもないのに、形容詞や副詞などをことばのあちこちにちりばめて、浮いたようなことをいうことです。ちなみにテキストというのは、教科書という意味ではなく、文章のまとまりという意味でテクストともいいます。
つまり、デリダは、言葉をある決まりきった使い方ではなく、ずらしているのです。同一性への批判ということです。実質的に同じことであっても同じじゃないってこと。そうすることにより自由になるってことです。
また、たとえばルソーが「自然に帰れ」と言ったときには、自然に即した純粋な感情のあり方をイメージしているじゃないか。とか、レビー=ストロースも文字を持たない未開人を引き合いにだすことにより、どこかヨーロッパ文化中心主義を批判しているんじゃないかとか言っているわけです。
つまり、デリダは、こういう自分たちの外のどこかに自然なものをイメージすることによって批判するのをやめろって批判しているのです。
戦前にお前は非国民だといいました。お前は日本人ではないと言っているのです。日本人が日本人に言っているのです。アメリカ人には非国民とはいいません。日本人に対して日本人ではないといっているのです。
そうすると、「お前は日本人のくせに」を言いたくて、そして言わずに、日本人でないといっているのです。つまり、事実の命題から価値に関する命題に変換しているのです。これは、日本人が日本人であるという同一性が生成していると考えるのです。
また、現象学の世界では、窓の外の景色を見て、ここでは、立体駐車場があると直観したといいます。これが私の意識のなかにあらわれて、しかも頭の中だけの妄想ではなく、自分の意識の外側の何かと関係していると考えます。
デリダは、このように現前している、つまりあらわれているものを疑わないところを批判します。ここには、自分自身の経験のなかに疑いようもなく現前しているものの同一性への確信があると、デリダには見えるわけです。
「うる星やつら」の高橋留美子ワールドを思い出しますね。この世界は実は存在していなくて、誰かの夢の中ではないかと疑うあれです。
「ある」の反対は「ない」ですが、あるかも知れないし、ないかもしれないはだめなのか、また、あると同時にないというのはだめなのか。「シュレディンガーの猫」はいないのかということはどうですか。
また、私が100円玉をどこかに隠して死んだ場合、この100円玉はあるのかないのか。邪馬台国の遺跡はあるのかないのか。今発見されれば、以前からあったことになりますが、発見されるまではないのですか。
ヘーゲルはこういったあるとかないとかを弁証法で昇華させて絶対精神で統一させるのです。神が創った絶対的真理はあるので、これを探していると考えるのです。これに対し現在思想は、この統一されたヘーゲルの外にでようとしているのです。真理はない。あったとしても相対的であると考えます。
最後に、文書にすることは、文字が、書き手から読み手に移転しますが、書き手が考えたことが100%読み手に移転しているのでしょうか。
読み手は自分の読み方で自由にその文字(テキスト)を読んでいいのです。作品を自由に批評していいのです。作品を書き終えたときは、すでに作者の手から雕れているのです。作者だけのものではありません。法令も同じです。
法令解釈とはなにか。立法府で作った法令を行政府が解釈して行政行為を行い、その行為に対して司法府が法令解釈権に基づき解釈判断します。
では、もう一度、法令解釈とはなにか。
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